気になるブログを読ませて頂いたので、勝手に思うことを書いてみます。
脳ドックで3.0T程のハイスペック装置は必用か
結論から持論を言うと脳ドックのスクリーニングとしてはオーバースペックなので1.5Tでも充分と考えます。
理由としては
①スクリーニング検査だから
②最初から細かい病変を探しに行かないし、もし見つかっても再検査だから
症状がある場合はその部分を狙って撮るので、細かい検査をする時にチカラを発揮すると思います。
③脳血管の分解能は確実に上昇するけど、1.5Tでハッキリしないサイズの小動脈瘤が3.0Tでハッキリみえたとしても、経過観察であることは変わらないから。
精密検査は、造影剤を使ったCTか透視検査になるでしょうから。
微小動脈瘤ならそもそも精査はせず経過観察になると思われる。
確かに1.5Tよりも3.0Tの方が細かいものまで見える事になるのは間違いない。
特に脳血管撮像に関しては、明らかに見え方が変わるので。
一方、脳みそについてはスクリーニング検査の撮り方で病変発見率に大きな変化があるとは思えないので(たぶん)ドックレベルの脳みそスクリーニング検査ではどっちでもいいかな??と考える。
私なら値段が安い方でやります。
それよりどんな画像を撮っているのかで決める
それよりも、動かないでキレイに撮れる事の方が重要。
途中で中断したり、動かれたりしてしまうほが、得られる情報が少なくなってしまうから。
あと画質と検査時間についてはオペレーター側でどうにでも変更できる。
例えば、検査が始まる前に、『狭いところ苦手だから早く終わらせて』と言われると、(それはノリで言っているのか本気なのかで変わるけど)、本当に閉所恐怖症だとしたら、オペレーターは時間を短縮してでも必用最低限の情報を得る方に方向転換するかもしれない。
クレーマーなだけで時短の対象になってしまうかもしれない。
『動かないで下さい』と言ったらトラブルになるくらいなら、無理しないが最優先になる事もあるでしょう。
つまり、時間を短くすると言うことは、簡単にいうとギリギリ損失が発生しないレベルまで画質を落とす事になる事場合があるということ。
あと、一番意味ないのが、3.0Tで1.5Tの半分で撮れます的な事を言っておいて
1.5Tと同じ画質まで落として回転率と宣伝を最優先にしているパティーン
そんなんないか(たぶん)
私が考える3.0Tを必用とする場面と言えば
①精密検査
③時短(簡単にいうと1.5Tで30分だったものが、3.0Tでは15分で終われる。ただし画質は1.5Tと同等なので、回転率が上がって利益率が高くなるって使い方もあるかなと)
個人的な考えでは、現時点では、脳のスクリーニング検査としては1.5Tでも充分。
もちろん同じ金額で選べるなら3.0Tの方がいいに決まってる。
ただどう検査しているかが重要すぎる
あとは何種類の画像をどれくらいの分解能でとるかで変わるから、詐欺レベルの回転をさせようとするなら、10分で粗大病変探し画像だけとって終了。
これも公には『3.0T装置で10分で終われる脳ドック』なんてやれちゃうかも??
そもそも、推奨があったとしても、別に何をどうしなきゃいけないって決まりがあるわけでもないから、施設によって撮り方や撮る内容が変わる可能性は大。
結果を聞く時に、画質や撮った画像の種類なんて受ける側は確認できないんだもの。
多くは結果だけを聞くでしょうから。簡単に画像を見せられる事もあるかも?
まとめると
スクリーニング検査だけをする施設で3.0Tはかなりのオーバースペックかなと考える。
1.5Tよりも遥かに高額なランニングコストがかかるので、それなりに使用しないといけないわけで。
クリニックに多い0.3TレベルのMRIはやっぱりそれなりです。
使う側はわかるけど、受ける側はね、わからないから。
ただ大事なモノを見落としているかと言われたら0.3Tだから見落としているとも言えない。
細かく見えてないといけない検査なのかで、装置を選択できればいいだけの話。
腰椎ヘルニア疑ってスクリーニング検査する時に3.0Tはさすがに必用ないので。
コメント