はじめに
ギャンブル依存症の行動を、そうではない人は全く理解できませんよね?
・生活費でギャンブルする。
・借金してギャンブルする。
・ギャンブルする為に予定をドタキャンする、遅刻する。
・ギャンブルで散々借金作ってきたくせに、ギャンブルでお金が増えると思っている。
などなど
一応お伝えしておきますが、ギャンブル依存症でも上記の事はダメだと理解はしています。
わかっているけど、辞める事ができません。
猛反省した翌日にはギャンブル欲が沸々と湧いてきてしまうんです。
だってギャンブルで失ったお金はギャンブルで取り戻したいし、一発でかいの当てていっきに借金返して、借金を無かった事にしたいし、毎月コツコツ貯めてる人より楽してお金持ちになりたいんですもん。
私はギャンブル依存症(脱ギャンブル開始から約2年)です。
今は何とか辞める事ができていますが、いつ発症するのかわかりません。
一生戦っていく病気なので今でも他人事とは思ってはいませんし、ギャンブル依存症の事は自分がそうなのでよくわかっています。
ギャンブル依存症が借金を増やす構図を健常な人に少しでも構図を理解して貰えるようにと思っています。
家族や周囲の人が依存症の考え方を理解できれば、適切な対策を講ずる事ができるようになるかもしれません。
まずは信用情報(CIC)を開示してみませんか?
家族やパートナーがギャンブル依存症なら多くの場合、隠れ借金をしているはずです。
ですが、借金をしている事実はそう簡単に周囲の人にはわかりません(バレません)。
バレる時の多くは返済ができなくなった時 = 返済不能な深刻な状態になった時です。
ここまで陥った時に初めて、身近な人(家族や親)に暴露して助けを求める事になります。
そして多くの場合『なんでこんな状態になるまで話してくれなかったの?』となるのが大体の流れです。
その後は、協力して返済をしていくか、パートナーに縁を切られるかのどちらかですよね。
どちらにせよ、その時には謝罪と猛反省し更生を誓うわけですが、この借金返済不能な時点でギャンブル依存症が強く疑われる状態です。
ギャンブル依存症はそう簡単にギャンブルを辞めることができません。
大体のギャンブル依存症はまたギャンブルします。
自己破産までしてもギャンブルしてしまいます。
何故か、債務整理中でも貸してくれる消費者金融があったりするらしく、債務整理しているからと行って借金はゼロとは言い切れないと思っていた方がいいと考えています。
(SNSなどから、債務整理中でも小規模消費者金融なら借りれた情報あり)
普通の人には理解し難い言い方をしますが
辞めたくても辞めれないのがギャンブル依存症なのです。
だから私は今ならこう思います。
パートナーの信用情報を定期的に確認する
相手を信じる為に、または信じてもらう為に定期的に信用情報を開示して確認する事はいい事だと考えています。
クレジットカードや消費者金融の履歴は信用情報(CIC)に乗りますので、ネットで簡単に開示できます。ですが本人からの電話番号から申請する必要があるので、本人の協力が必要になります。
消費者金融からの借金やクレジットカードの利用状況は全て確認できるので隠す事はできません。
もし信用情報に傷があったとしたら、最長で5年程はマイホームが持てなかったり車も買えなくなります。
これに協力してくれなかったらクロかもしれませんよ??
私は今ならいくらでも開示して見せてあげますが、当時はバレたくない物があったので言われたとしても絶対に拒否してましたね。
☆ギャンブル依存症の方にとっては、『余計な事書くなよ』と思われそうです笑
ギャンブル依存症の脳内はこう
・暇さえあればギャンブルしたい
・借金の返済どうしよう
・借金はギャンブルで増やしたあぶく銭で返したい
・どうやって軍資金作ろう
・常に借金の事が頭にある
・今まで負けたお金はギャンブルで取り戻すしかない
・100万円あったら1000万円にできる可能性がある
常に借金の事ばかり考えています。
ギャンブルで負けたお金はギャンブルで取り返す
ギャンブル依存症はギャンブルで負けたままでは終われません。
ギャンブルで負けたお金は基本的に使っては行けないお金です。
返済しなければいけないお金だったり、使ってはいけないお金だったり。
使ってはいけないお金だったから、取り返して元通りにしておかないといけません。
元通りにするためには、次の給料日まで待てる訳もなく手段はギャンブルしかなくなります。
(給料日に元に戻しても、その月の生活費が無くなるから給料日に戻す意味がない)
使っては行けないお金でギャンブルするから、即取り返さないといけない状況になる。
短時間でお金を増やす手段といえばギャンブルです。
日雇いバイトでは負けた額にもよりますが数日かかってしまうし、社会人なら時間的に困難です。
ギャンブル依存症は使ってはいけないお金を使う
使ってはいけないお金でギャンブルをしてお金がなくなったら、どこかで帳尻を合わせなければいけなくなります。
どこかから補填するかと言ったらとりあえず借金で埋め合わせです。
おこずかい30000円の人が、自分は月に10000円しか必要ないから、5000円だけギャンブルするって人がいたら、例え負けて5000円失っても借金で補填する必要はありませんよね?
使ってはいけないお金でギャンブルして、負けた分は借金で帳尻合わせする。
ギャンブル依存症の症例1 家賃払っといてと10万円預かったら
その10万円を軍資金にします。
これ秒で思いつきます。
10万円⇢20万円にして10万円を次回の軍資金か返済に充てよう。そんな感じです。
お金を増やすチャンス!としか思いません。
(内心負けたらやばいよな・・・とは思ってますが勝つ事しか考えてません)
軍資金がないと、お金が増える可能性はゼロのままなので、一瞬で捲れるチャンスをみすみす手放したりしません。
だって秘密の借金返済しなきゃいけないんだから!
秘密のまま完済しちゃえば誰も傷つけずみんな幸せです。
でもそんなうまいようにはいかず、半分の5万円までの負けはまだ行ける。
5万円切った頃には、大きな賭けに出るしかなくなり最後はゼロになります。
補填するだけならまだましで、多めに15万円借りて5万円を1レース3分で決着がつく競艇なんかにつぎこみます。
固そうな1レースに5万円分購入してうまくいけば3分で5倍の25万円を狙いに行きます。
25万になったら最初の10万円と借金の15万円はチャラになるのでオールオッケー。
こんな感じの休日をリアルに過ごしたりするのがギャンブル依存症です。
この例だと
①家賃分の預かった10万円負ける
②15万円借りて取り戻そうとする
③5万円⇢25万円になる
④家賃分の10万円と借りた15万円取り戻す。
または
①家賃分の預かった10万円負ける
②15万円借りて取り戻そうとする
③5万円⇢ゼロ円になる
④借金が15万円増える。
この流れは結構リアルです。
私のリアルな過去だったり・・・・
症例2 月のおこづかい30000円貰った後
ギャンブル辞らない約束をして、家族にお金を管理して貰ったとします。
おこずかい月30000円。
もし、隠れ借金がある場合は下記の状態になります。
30000円貰ったらその日のうちに返済を済まさなければなりません。(ギャンブルでなくなるから)
仮に返済15000円したとします。
すると残りは15000円です。
借金は家族にバレてはいけないので、財布の中身は元の30000円に戻さなくてはいけなくなります。
だって、おこづかい貰った当日の夜に万一お財布チェックなんてされたら、
『なんでもう15000円しかないの??』
って言われるのが怖いから。
ギャンブルしていない証明がおこづかいの減り加減です。
つまり財布の中身は常にお金がそれなりにないといけない為、その帳尻合わせが必要になってきます。
増やすしかない=ギャンブル
たった15000円勝つだけでいい!!
まさにこの思考でしかありません。
ジャグラーならサクッとビッグ3回引けば15分で帰れるから、残業の嘘もつかなくていいし返済はなかった事にできる!
当然うまくいく事はなく、あっという間に半分使って残金7000円になり、7000円残していても意味がないと思い始め全て使いつくします。
結局、30000円持っていないといけないから30000円借金します。
これ給料日にギャンブル依存症が仕事行って帰ってくるまでに外でやってるリアルです。
15000円くらいなら30分あればなくなりますし、30分くらいの時間なら渋滞してたとか電車の遅延があったとかなんとでも言い訳できます。
もちろん借金増やしていても、普通の顔して帰宅します。
決して落ち込んだ様子などは見せません。
まだ借り入れ可能枠があるなら次回勝てばいいのだから。
症例3 ネット投票
公営ギャンブルはネット投票できるので、朝8時くらいから夜23時くらいまで投票ができてしまいます。
給料日の朝起きたらネットで給料の振込を確認します。
まだ家を出る前からトイレやタバコを吸いながらネット投票し始めます。
通勤電車の中で、何レースかギャンブル。
会社につく頃には、最悪残高ゼロ・・・・
この場合、給料分全額借金で負担する事になるので1日で20万円〜30万円借金が増えます。
これも本当にリアルですよ?
普通では考えられないと思いますがこれはリアルです。
会社から給料明細を貰う前に給料なくなってるあの感覚は言葉にできません。
もう明細を見る元気ありませんし。
症例4 帰りにあれ買って来てと頼まれた時がやばい
仕事帰りに、合計1000円くらいの物を買ってきてと頼まれると大変です。
すでにギャンブルでお金がないにも関わらず、家族はまだおこずかい残ってるよね?ってスタンスだからお金がないとは言えない。
どうするかと言ったら借金します。
1000円だけ借りるのもあれだからと年の為10000円借り入れます。
後日、ギャンブルでなくなります。
この時借金枠すらないパターンの時がやばい。
こういう時の為に借入枠いっぱいの消費者金融とは別にもう一社契約をしておく必要がでてきます。
そうなると、新たな借入可能枠が数十万発生するので、後に満額までしっかりギャンブルで使い切る事になります。
症例4 見栄を張る
お金がないと思われたくないし、言いたくないので、借金してでも奢ったり買い物したりします。
なんでお金ないの?と思われたくないから。
お金がないなら飲みに行けないはずなのに、借金で行く。
借金は自分のお金だと勘違いしている所以なんだと思います。
ギャンブル依存症は見栄っ張りが多いそうです。
症例5 ギャンブル依存症の私が力尽きた日
パチスロミリオンゴット(5号機)天井1480ゲーム
その時私は任意整理中で新たな借金ができない状態でした。
(任意整理してからもギャンブルは辞めることができませんでした)
その日、私が打ち始めたのはミリオンゴット5号機
この機種は天井が1480ゲームで天井で当たると爆裂する可能性を秘めた台です。
途中で当たるくらいなら天井まで当たらないで欲しいとも思える機種。
手持ちは天井までギリギリ届く軍資金。
でもこの軍資金はタバコや昼食を買うお金でもある。
負けたらおしまいなわけです。
でも爆裂する可能性がある。
そもそも5000円くらいで当たって爆裂しちゃったらラッキー。
さらに、内心そんなタイミング悪く天井まで行かずに当たるだろう。って事で軍資金に不安は持ちつつも打ち始める。
なんでか知らないけど、まわりは途中で当たっているのに私の台だけ当たらずに天井まで行きそうな雰囲気。
天井まで近くなってくるとうすうすわかってきます。
天井まで回すお金がない。
運が良ければ届くけどギリギリ・・・
ちなみに1480ゲームの到達してから前兆に入るとそこからMAX32ゲーム回す必要があります。
どう考えてもそこまでは届かない。
この機種は1000円で20ゲームくらいしか回せない。
でもここまできたら行くしかない。
そして・・・・1480ゲームでお金もメダルもなくなりました。
この時点で21時は過ぎてました。
今から遅くても30分以内に余裕もって3000円の金策ができる手段はないか。
下皿にタバコの空箱おいて喫煙所で考える。
考えても出てこない。
もう何もないんですよ。
・電子マネー払い戻し ⇢ お金入ってない
・消費者金融 ⇢ 任意整理中だから無理
・新規のブラックでも借りれる消費者金融 ⇢ 源泉徴収持ってないし無理
・持っている物売る ⇢ 売り場が近くにないしそもそも売れるもの持ってない
・妻に天井間近だから振り込んで貰う ⇢ 絶対無理(ギャンブルは辞めた事になっている)
・隣で打ってる人に借りる ⇢ 絶対貸してくれない
・体を30分以内に3000分だけ売る ⇢ この時間内で男が誰に買ってもらう??無理
・携帯あと払いで何か買って返金してもらう ⇢ コンビニで3000円分は無理ある。
・闇金 ⇢ さすがに銀行やってない時間だから明日の振込じゃ意味がない
・財布拾う ⇢ 落ちてない
完全に力尽きた瞬間でした。
1480ゲームでミリオンゴットを捨てて帰る人なんて見た事ありません。
これが昼間の時間だとしたら、闇金に手を出してたと思います。
あと、任意整理してなかったり借入可能枠があったら即借金増やしてました。
その後の生活は、貯金箱の小銭と携帯あと払いで乗り切った記憶があります。
症例5 返しては借りるの繰り返し
消費者金融に指定の額を返済をすると、借入可能額が発生します。
これの僅かな借入可能額はピンチの時に借入できるように死守しますが、だいたいお金が無くなって借りて、限度額になって、返して、また借りて。
この繰り返しです。
そのうち利息分しか返済ができなくなったら借り入れする事もできなくなり終わりが近づいてるサインです。
この状況になると消費者金融も借入不可能な状態にしてしまう事があります。
気がついたらあるはずの借入可能額がゼロになってる・・・って感じです。
症例5 ギャンブル依存症は身の回りにある使えるお金は全部ギャンブルに使う
とにかく身の回りにある使えるお金は全部使います。
勝って返せばいいと思ってるから、使う時は少しの間だけ借りますよ!
って感覚ですので当然返す気は満々にあります。
使ってはいけないお金だろうと、借金だろうと増やして元に戻すって考えなので、罪悪感はあります。
ですがなんでもいいから増やさないといけないんです。
軍資金があれば増やせる可能性がある。
むしろ、増やさないと返済すらできないから、増やす以外に手段はない!
この思考です。
考察
闇金に手を出す可能性はギャンブル依存症なら誰にでも十分にある
独身で頼れる人もいなくて、でも借金の返済をしなければいけない状況だとしたら、私は闇金にまで手を出していたかもしれません。
なぜなら、完全に返済不能な状態になるまではあらゆる手段を使って現状の生活を維持しようとするからです。
状況を何もしらない職場の人達や家族からは普通(借金なし)として見られるように全力です。
今の立場と環境を維持する事が絶対なのです。
闇金に手を出す前に、頼れる人が誰もいないなら弁護士さんに相談をして欲しいと思います。
債務整理は与えられた制度なので、人生落ちきる前に助けを求めるべきです。
ギャンブルするのは自分のせいではないと考えている
ギャンブルをやってしまった時の言い訳の多くは
ストレス
多くの場合、仕事のストレスか人とのストレスのせいでと言い訳します。
一番救いようがない言い訳が、気がついたら打っていたっていう言い訳ですが、打つ前に高揚感とか軍資金の確認とか時間とか、いろいろあったはずなんですけどね、忘れちゃってるだけだと思います。
本当に夢遊病レベルのギャンブル依存症だとしたら入院を検討したほうがいいと思います。
話戻しますが、ギャンブルが辞められない理由(言い訳)の多くがストレスといいます。
ギャンブルを辞められない原因 = ストレス
確かにそうかもしれないなーとは思います。
ギャンブルをやっている時間て、誰にも縛られずに自分で選べて自分で決められるからある意味ストレスフリーなんですよね。
だって友達いない悲しみとか、仕事できない苦しみとか一切考えなくていい時間なんだもの。
ギャンブルのせいで何も無くなった私の居場所はパチ屋か競輪場しか無くなってました。
ストレスフリーな生活をすればギャンブルはしなくなるのか?
ギャンブルをやってしまう原因の多くがストレスだとしたら、ストレスがない環境ならギャンブルをしなくなるのでしょうか?
答えはNOだと考えています。
友達がいない悲しみをや、仕事のミスの落ち込みを忘れられる場所はパチ屋か競輪場でギャンブルしている時だから、ギャンブルをしている時間が必要なんです。
だからNOです。
失った物はなかなか取り戻せない・・・
かなしいけど
あと、毎日のように脳が光や音やアドレナリンに反応してた毎日から突然それらが無くなった途端に、物足りなさが押し寄せてきます。
日常に波が無くなって、つまらなく感じてきます。
つまらない毎日を過ごすくらいなら好きなことした方がいい!
なんて考えもでてきてしまいます。
でもそれは違う。
借金や使ってはお金でやるもんではありません。
なんでギャンブルをやってしまうのか(私の結論)
秘密の借金返済に追われ、過去失ったお金を取り戻そうと藻掻くからギャンブルをする。
そうだとしたら
お金がないからギャンブルをする
お金に余裕があればギャンブルしなくてすむ
私はお金がないからギャンブルをしてしまうんだと結論つけました。
ならお金に余裕を持つことでギャンブルをしなくなるのではないか??
例えば、今1億円の現金を持っていたとしたら、私はパチンコ・スロットはやりません。
1億円の資産に対して時間をかけて2万円勝ったとか5万円負けたとか、ギャンブル比率が小さすぎて資産は全然増えないんで、まずやらないと思います。
パチンコ・スロットだけで考えたら単純にお金に余裕があったらやらなくなるって事です。
行き着いたギャンブルを辞める方法
お金に余裕を持つ
借金があって毎月返済があったとしても、全力で返さない。
30000円あったら10000円だけ返して、余力を残して過ごす。
そうすればいつでも緊急出費に対応できるし、追加で返そうと思えばいつでも返せる。
返済よりもお金を貯める。
先程書きましたが、私の結論では
お金がないとギャンブルをしたくなる
これだと思いました。
早く完済したい気持ちはすごくわかりますが、今最優先すべきことは
①借金を増やさない事
②ギャンブルをしないこと。
この2つだけ守れれば時間はかかっても取り戻せます。
という私自身が依存症なので、これからも脱ギャンブル頑張っていきますよー!!
最近は返済よりもお金貯めてます。
毎月資産状況をまとめてます。
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